冬の夜の都心を染める絵の森、ソウルイラストレーションフェアV20 旅行記
はじめに
冬の夜の空気がゆっくりと冷えはじめる頃、都心の真ん中には灯りの代わりに絵がきらめく時間が訪れます。ソウルイラストレーションフェアV.20は、無数の色と線が幾重にも重なり合い、小さな森のように育っていく場所であり、この冬を待ち遠しくさせる約束のような展示会です。
冬の夜の都心を染める絵の森、ソウルイラストレーションフェアV20 旅行記
目次
ガイド
- イベント名 : ソウルイラストレーションフェアV.20
- 会期 : 2025年12月25日（木）～12月28日（日）
- 開場時間 : 10:00 ～ 18:00（最終入場 17:00）
- 会場 : COEX Cホール（ソウル特別市 江南区 永東大路 513、三成洞）
- 観覧料 : 大人 15,000ウォン / 青少年（8～19歳） 9,000ウォン / 無料 子ども（～7歳）
- 主催・主管 : オッシーメイカース
- お問い合わせ : 02-2602-8602（オッシーメイカース）
- 再入場 : 会期中、当日に限り再入場可
- 公式案内 : 詳細な料金、プログラム、入場規定はホームページおよび電話にてご確認ください。
- 10:00 COEX Cホールに入場したら、まず会場マップと出展作家リストを確認し、気になるブースに印を付けましょう。
- 11:00 メイン展示場と国内外の人気作家ブースをゆっくり見て回りながら、ドローイング、グラフィック、ストーリー、モーション作品を鑑賞します。
- 13:00 ランチの後、「サロン:イン SIF」アーティストトークの時間帯をチェックし、聞きたいセッションに合わせて移動します.
- 15:00 ライブドローイング、着ぐるみパフォーマンス、フォトゾーンなど、会場イベントを中心に写真も撮りながら雰囲気を満喫します。
- 16:00 海外参加者ブースとグッズゾーンを回り、世界のイラストレーショントレンドと多彩なグッズを一度に楽しみます。
- 17:00 閉場1時間前までに見逃したブースを再訪し、最後に気に入った作品やグッズを整理して購入します。
当日中は再入場が可能なので、時間に余裕を持って動線を組んでみてください。
ソウルイラストレーションフェアは、毎回約700名の作家と7万人余りの観覧客が集う、韓国最大級のイラストレーション展示会です。ドローイング、グラフィック、ストーリー、モーションなど多様な分野のクリエイターが参加し、それぞれの作品世界を披露しており、イラストレーション分野の流れを一望できる場として親しまれてきました。
今回のソウルイラストレーションフェアV.20では、コ・ジュヨン、NOMA、ソグミ、アイスホンシ、カジ、ミニモニなど、精力的に活動する人気作家に加え、新進気鋭の作家たちの新作も公開される予定です。約50ブース規模の海外参加者も加わり、来場者はグローバルなイラストレーショントレンドに触れながら、作家と観覧客が自然に出会う交流のひとときを過ごすことができます。
プログラム案内
アーティストトークプログラム「サロン:イン SIF」では、作家と観覧客が一堂に会し、制作哲学やコラボレーションのノウハウ、日常の悩みなどを語り合います。日ごとに異なる参加作家ラインナップが組まれており、お気に入りの作家の話をより間近で聞くことができます。
会場のあちこちに設けられたフォトゾーンやイベントスペースでは、個性的なイラスト背景やインスタレーションを背に写真を撮ることができます。会期中はさまざまなコンセプトのフォトスポットが用意されており、観覧の思い出を残すのにぴったりです。
連携展示として用意された「ザポスタープサン2025」受賞作セクションでは、選出されたポスター作品を一望できます。イラストとグラフィックデザインが融合した多様なポスター作品を通じて、他都市とのつながりも感じてみてください。
体験プログラム「自分だけのアイスクリームを描こう」では、来場者がアイスクリームをテーマにした絵を自分で描き、気軽なドローイングを楽しめます。子どもから大人まで、誰でも気軽に参加しやすいプログラムです。
一部のブースやプログラムゾーンでは、作家がその場で絵を描くライブドローイングが行われます。作品ができあがっていく瞬間を目の前で見守りながら、作家の筆さばきや制作過程を臨場感たっぷりに楽しめます。
キャラクターをかたどった着ぐるみパフォーマンスも、観覧動線のあちこちで出会える楽しみのひとつです。愛らしいキャラクターたちと一緒に写真を撮れば、会場の雰囲気をよりいっそうにぎやかに味わえます。
入場締切の1時間前には当日入場が制限されるため、午前中に訪れるか、時間に余裕を持って到着するのがおすすめです。人気プログラムを一緒に楽しみたい場合は、開始時間より少し早めに席を確保しておきましょう。
「サロン:イン SIF」アーティストトークは先着順または事前申込制となる場合があります。公式案内で申込方法とスケジュールを事前に確認しておけば、聞きたいセッションを逃さず参加できます。
観覧中の再入場が可能なので、ほかの予定と並行する場合は、入場リストバンドなど再入場方法もあわせて確認しておくと安心です。近隣のショッピングモールやカフェに立ち寄ってから、再び会場へ戻る動線も無理なく組むことができます。
再入場が可能なので、途中で休憩してから改めて展示を楽しんでみてください。
訪問（予定）感想
今日は2025年12月10日。ソウルイラストレーションフェア V.20（2025年12月25日～12月28日）はまだ開幕前で、私はまもなく始まるお祭りを前に胸を躍らせながら、出かける準備をしているところです。COEX Cホールで繰り広げられる、春のようにときめくイラストの時間が、もうすぐそこまで近づいています。会場の入口に足を踏み入れると、きらめく照明の下で色とりどりのポスターやグッズが手招きし、色の香りが空気をやわらかく満たしていくような気がします。
午前の日差しが窓辺から差し込めば、ブースごとに作家の息づかいが感じられるドローイングの線やキャンバスの質感が、より鮮やかに迫ってくるでしょう。人々の声、鉛筆が走る音、インクのにじむ匂いまで、すべてがひとつの風景として記憶に残るはずです。料金や会場といった基本情報はすでに確認済みで、観覧時間は午前10時から午後6時まで、入場は終了1時間前に締切られることもメモしてあります。
COEX Cホールで開かれる展示を思うと、一日を通しては軽装と歩きやすい靴が何より心強い相棒になってくれそうです。主催側ではプログラム構成を準備中とのことですが、作家ブース、ライブドローイング、グッズショップ、そして会場の空気感に満ちた出会いの数々が、すでに頭の中では一枚のスケッチのように描かれています。その日が来たら、指先と視線が一つひとつの作品にとどまる時間がどれほどあたたかいものになるのかを思い描きながら、訪れたあとはその感動を落ち着いて書き留めてみたいと思っています。
宿泊先おすすめ
ソウルイラストレーションフェアV.20が開かれるCOEX Cホール周辺にはホテルや宿泊施設が充実しており、観覧の前後の移動もスムーズです。徒歩圏内の江南エリアのホテルから、公共交通機関で20～30分ほどの都心ホテルまで、好みやスケジュールに合わせて選んでみてください。
ソウル特別市 江南区 テヘラン路 610（大峙洞）
COEX至近でビジネス・観光どちらにも便利な都心ホテル
観覧後に徒歩で戻れるので、夜遅くまでゆったりと過ごせます。
距離: 0.6km
ソウル特別市 龍山区 ウサダン路14キル 11（梨泰院洞）
梨泰院の街並みと漢江ビューを一緒に楽しめる宿
観覧後に梨泰院エリアの飲食店やカフェを巡るのにも適しています。
距離: 6.1km
ソウル特別市 中区 南桂路11キル 33（黃鶴洞）
都心の中で異国情緒を感じられる感性豊かな宿
賑やかな展示会の一日を終えたあと、静かな雰囲気の中でゆっくり休めます。
距離: 6.9km
ソウル特別市 中区 退渓路 334（光熙洞2街）
共用ラウンジとワークスペースを備えたコミュニティ型宿泊施設
展示会で受けたインスピレーションを、そのままノートPC作業や記録に落とし込みやすい環境です。
距離: 7.3km
ソウル特別市 東大門区 王山路 22（新設洞）
長期滞在や、ゆったりとした都心生活を楽しみたい方におすすめのステイ
スケジュールに余裕を持ち、ソウル各地の観光とあわせて利用しやすい宿です。
距離: 7.7km
ソウル特別市 中区 明洞8ナキル 38（忠武路1街）
明洞ショッピングとシティビューを楽しめるライフスタイルホテル
観覧の翌日に、明洞エリアの散策まで楽しみたい方にぴったりです。
距離: 8.8km
ソウル特別市 中区 退渓路 52（会賢洞1街）
南山と都心の眺望を同時に楽しめるホテル
シティビューが好きな方は、夜景が広がる時間帯のチェックインがおすすめです。
距離: 8.8km
ソウル特別市 鐘路区 敦化門路11ガキル 89（雲泥洞、シティパーク）
スパ施設を備えた、都心で癒やしを味わえるホテル
観覧後の疲れを癒やし、心ゆくまでリラックスしたいときにぴったりです。
距離: 9.5km
週末や年末シーズンは客室が早めに埋まることがあります。
グルメ & カフェ
COEX周辺では、観覧の前後に立ち寄りやすい江南・新沙・松坡エリアの飲食店やカフェも一緒に楽しめます。地下鉄やバスでの移動も便利なので、動線を考えながら、ランチ・ディナー・デザートのコースを分けて計画してみるのもよいでしょう。
ソウル特別市 江南区 彦州路170キル 22（新沙洞）
新沙洞の路地裏の雰囲気を味わえるダイニング空間
観覧後に新沙洞エリアを散歩しながら、ディナーを楽しむのにぴったりです。
距離: 2.7km
ソウル特別市 江南区 論峴路 854（新沙洞）
ブランチとデザートを楽しめるカフェ兼ビストロ
観覧前のゆったりとした朝や、午後のデザートタイムによく合います。
距離: 3.1km
ソウル特別市 瑞草区 瑞草大路78キル 42（瑞草洞）
肉料理を中心にしっかり食事ができる焼肉店
観覧後に瑞草駅エリアで夕食会を計画する際の候補としてもおすすめです。
距離: 3.4km
ソウル特別市 瑞草区 瑞草大路78キル 48（瑞草洞）
多彩な肉料理を楽しめる瑞草洞の人気店
大人数で訪れる予定なら、グループでの食事場所としても利用しやすいお店です。
距離: 3.4km
ソウル特別市 瑞草区 江南大路 213（良才洞）
良才駅近くで食事とともにワイン・ドリンクを楽しめる空間
車で移動する場合、COEXと良才エリアをあわせて回るコースに組み込みやすいスポットです。
距離: 3.9km
ソウル特別市 松坡区 オリンピック路 300（新川洞）
蚕室ロッテワールドモール近くで楽しめるレストラン・カフェ
展示会と蚕室散策を一緒に計画する際の、ゆったりとした食事スポットとしておすすめです。
距離: 4.0km
ソウル特別市 鐘路区 鐘路3キル 17（清進洞）
光化門Dタワー近くに位置する中華ダイニング
観覧翌日に鐘路エリアを散策しながらランチを楽しむのに向いています。
距離: 9.7km
ソウル特別市 鐘路区 鐘路3キル 17（清進洞）
しゃぶしゃぶを中心に温かい食事を楽しめるレストラン
冬の展示会観覧後、体を温めながら食事をしたいときにぴったりです。
距離: 9.7km
週末の夕方以降は行列ができる場合があるため、やや早めの時間帯の利用がスムーズです。
周辺観光地
COEXを中心に、漢江や散歩道、シティビューのスポットがバランスよく点在しており、展示観覧とあわせて軽いお出かけコースを組みやすいエリアです。無理のない距離を選んで午前・午後に分けて散策したり、別日にあらためて訪れたりと、自由に組み合わせて楽しんでみてください。
![[서울둘레길 9코스] 대모·구룡산코스](http://tong.visitkorea.or.kr/cms/resource/39/3526139_image2_1.jpg "冬の夜の都心を染める絵の森、ソウルイラストレーションフェアV20 旅行記")
ソウル特別市 江南区 光坪路 地下270（壽西洞）
都心と山の稜線を同時に味わえるソウルトゥレギルのコース
観覧前後に半日ほどの軽いハイキングを楽しむのにちょうどよいコースです。
距離: 4.7km
![[서울둘레길 10코스] 우면산코스](http://tong.visitkorea.or.kr/cms/resource/45/3526145_image2_1.jpg "冬の夜の都心を染める絵の森、ソウルイラストレーションフェアV20 旅行記")
ソウル特別市 瑞草区 良才洞
森の中の歩きやすい散策路が続くコース
自然の中で頭をリフレッシュしたいとき、一日を分けて訪れるのにおすすめです。
距離: 5.1km
ソウル特別市 城東区 龍踏洞
都心の中で梅の木と季節の移ろいを感じられる散歩道
展示会とはまた違う、静かな雰囲気を味わいたいときに立ち寄ってみたいスポットです。
距離: 5.7km
ソウル特別市 龍山区 大使館路11キル 41（漢南洞）
ギャラリーや文化空間が多い漢南洞エリアに位置するスポット
展示観覧とあわせて、周辺のカフェやショップを巡るアート散歩を楽しめます。
距離: 5.8km
ソウル特別市 瑞草区 新盤浦路11キル 40（盤浦洞）
盤浦漢江公園近くで漢江ビューを楽しめる空間
夕焼けや夜景の時間帯を狙って、観覧後に漢江の風にあたりに行くのにぴったりです。
距離: 5.9km
ソウル特別市 瑞草区 城村4キル 11（牛眠洞）
山の麓の静かな雰囲気を感じられる空間
都心の展示会の活気から離れ、落ち着いた時間を過ごしたいときに訪れてみたい場所です。
距離: 6.0km
ソウル特別市 龍山区 新興路36キル 7（後安洞）
後安洞の坂道の風景とともに楽しむカフェ・文化空間
南山周辺の散策とあわせて、雰囲気のある時間を過ごしたいときにおすすめです。
距離: 7.9km
![[서울둘레길 11코스] 관악산코스](http://tong.visitkorea.or.kr/cms/resource/54/3526154_image2_1.jpg "冬の夜の都心を染める絵の森、ソウルイラストレーションフェアV20 旅行記")
ソウル特別市 銅雀区 銅雀大路 地下3（舊里洞）
冠岳山の裾野に沿って歩く、都心近くのハイキングコース
展示会とは日程を分け、丸一日自然の中で過ごしたいときに訪れてみたいコースです。
距離: 7.9km
漢江と南山周辺は、日没前後を狙うと写真がいっそう美しく撮れます。
アクセス
公共交通機関 — 地下鉄利用時は、2号線 三成駅 5・6番出口、または9号線 奉恩寺駅 7番出口からCOEXモールおよびCOEX展示場へ直結しています。バスはCOEX東門前、貿易センター前、グランドインターコンチネンタルホテル前などの停留所が便利で、幹線バス146・333・341・360・740番のほか、多数の支線・マウルバスが運行しています。
自家用車 — カーナビの目的地を「ソウル 江南区 永東大路 513」または「COEX」に設定すると、COEX地下駐車場および東門GATE、西門GATEなどから入場できます。会期中は周辺道路が混雑する可能性があるため、駐車位置と進入ルートを事前に確認し、時間に余裕を持って到着することをおすすめします。
駐車場の混雑が予想される場合は、公共交通機関の利用を優先的にご検討ください。
おわりに
ソウルイラストレーションフェアV.20は、冬の都心で数百人の作家と数万人の来場者がともに作り上げる、巨大な「絵の森」のような場です。COEX Cホールいっぱいに広がるドローイングやグラフィック、ストーリーやモーションの作品は、イラストレーションが持つ多彩な表情を一望させてくれるでしょう。
少し早めに到着してゆったりと動線を描き、再入場を活用して展示と周辺散策、食事を分けて楽しめば、一日がいっそう豊かな思い出として残るはずです。冬の夜を満たしてくれる色と線の時間を、ゆっくりと心待ちにしてみてください。
